私は40歳の会社員ですが、やっとマイホームを購入することにしました。そのため銀行で住宅ローンを組むことにしたのですが、金銭消費貸借契約を締結する必要があるといわれました。
通称、「金消契約」とか「ローン契約」というそうですが、具体的にはどのような契約なのでしょうか。
金消契約はローン契約ともいい借り手が貸し手に返済を約束する契約
金消契約は、金銭消費者貸借契約が省略された金融用語で、ローン契約とも言われています。お金を何らかの目的で使うことを前提として借入れる際に借りたお金を将来返済することを約束するために結ぶ契約のことを意味します。普通はお金を借りる個人と貸し手となる金融機関や消費者金融などとの間で結ばれるもので、その契約の内容は借りる条件と貸す条件が示されています。
金銭消費貸借契約は、判例から判断すると要物契約及び不要式契約であるので、借り手が将来の返済を約束し貸し手が借り手にお金を渡した時点で有効に成立するものです。しかし、将来のトラブルに備えるため金銭消費貸借契約書や借用証書、つまり契約の確認と証明をするための証書が一般的に作成されています。
金消契約の代表的な例として、住宅ローンが挙げられます。住宅を購入しようとする者が購入に必要なお金を銀行などから借りる際に、その銀行と金銭消費貸借契約を結ぶということになります。住宅ローンの場合、購入者は担保としてその住宅に抵当権を設定し金融機関にそれを差し入れることが多いのですが、その契約は抵当権設定契約とよばれその誘因となった金銭消費貸借契約と合わせて金銭消費貸借抵当権設定契約といわれています。
金銭消費貸借抵当権設定契約には次のような項目が一般的に含まれています。
1.借入金額、利率、返済期日、遅延損害金、2.延滞の発生の場合や債務者の信用状況が悪化した場合への措置について、3.対象物(不動産)への抵当権設定、4.対象物(不動産)が滅失した際の追加担保の差し入れ、5.対象物(不動産)の売却と賃貸借等の制限、6.火災保険への加入、7.保証人または保証会社による保証について
消費者金融でも利用者はカードローンを利用するためには金銭消費貸借契約を締結する必要があります。利用者としては、消費者金融が金銭消費貸借契約書を用意してくれるので、要求される収入証明書や本人証明書などの必要書類などを準備すればよく特に難しく考えることはありません。また、保証会社が審査で合格を出せば保証人の必要なく担保なども差しいれる必要も一般的にはありません。
金消ってなに?皆さんが普通に利用しているローンのことですよ
金消あるいは金消契約って言葉を聞いたことがありますか?たぶん聞いたことがない人や知らない人の方が多いと思います。金消とは「金銭消費貸借」の略称であり、金消契約とは「金銭消費貸借契約」のことなのです。
どういうことかと言うと、将来的に返済する義務を明記、約束した上で、お金なり物品なりを借入れることなんです。そのような金消あるいは金消契約を結んでいるのがわたしたちの身近にある銀行や消費者金融なのです。
もっとぶっちゃけて言えば、金消あるいは金消契約とは「ローン」「ローン契約」のことなんです。ローンと言い換えれば、ピンとくるでしょう?!つまり、わたしたちは日常の多くの場面でこの金消を利用している訳なんです。
カード社会が当たり前となった今日において金消、ローンは日常生活の中で、また日常の生活を支え豊かにするための糧となる必須のものと言っても過言ではないのです。わたしたちはモノを金消で買い、また生活費や急な入用の際に金消を使って銀行や消費者金融から融資を受けているのです。
このような金消や金消契約を明文化したものが「金銭消費貸借契約証書」となるのです。つまり、銀行や消費者金融から融資契約を交わす際に受け取る契約書が金銭消費貸借契約証書なのです。そして、カードローン、住宅ローン、学資ローンを始めとしてお店で物品をローンや分割で購入することはすべて金消なのです。
そう考えると、金消やローンがない生活などとても考えられませんし、金消やローンがなくなってしまったら生活が立ち行かなくなるのは明白なのではないでしょうか。
でも、金消やローンは、借手側と貸し手側との信頼に基づいた契約ですから、きちんと金銭消費貸借契約証書の記載事項を借手側が遵守することが大前提となることを留意して下さいね。
つまり、銀行や消費者金融から融資を受けたら、きちんと毎月返済することが大切であると言うことなのです。これからも金消、ローンを賢く利用して豊かな生活を実現させようではありませんか!!